Francois GRINAND – La Vigne du Perron

●Katarina/2021(カタリナ2021年:シャルドネ)白 2024年4月リリース

【2023年12月入荷】
ダイレクトプレス。228Lの樽で20ヶ月発酵と熟成。濃い黄色。文旦や晩柑、八朔、レモンなどの柑橘の爽やかな果実香に、黄色や白の花々のふっくらとした優しい香り、メレンゲ菓子、火打石のニュアンスが伺えます。ピリピリと微細なガスのクリスプ感が感じられ溌剌とした印象で、優しい甘みが舌先を包み込みながら、凛としたシャープな酸が全体を引き締め、舌の上を滑るように流れていきます。柑橘をギュッと搾ったような溌剌とした果実の風味に、円みのある柔らかいフローラル系の香りや蜂蜜の風味のコク深さやほどよいリッチ感が調和し、口中へと広がります。開いていくにつれて、黄プラムや桃、黄柑橘のピール菓子の甘やかさ、柑橘の内皮を想わせる旨みを伴うほろ苦い風味が重なり、膨らみのあるフルーティーな果実味や抑揚、奥行き感じられる辛口の仕上がりです。
●Persane/2021(ペルサンヌ2021年:モンドゥーズ)赤 2024年4月リリース
【2023年12月入荷】
全房で1週間のマセラシオン。グラスファイバータンクで10ヶ月間発酵と熟成の後、600Lの樽で10ヶ月間熟成。やや淡い赤紫色。ブラックベリーやカシス、ブルーベリー、フランボワーズ、ザクロなど熟した黒系果実と引き締まった酸をもつ赤い果実が混ざり合う果実香に、赤紫蘇や小梅、バラのドライフラワー、お香などの香りが加わり、若々しい果実のニュアンスにたおやかな様子が感じられます。シャープで張りのある酸が輪郭やメリハリを与えながら全体を支え、ブレがなく芯のしっかりとしたスタイルへと導き、それでいて酸の角は円みを帯びており、瑞々しささえ想わせる雑味のない飲み心地で、軽やかに口中へと広がります。軽快感のあるタッチでありながら、黒や赤のミックスベリーを想わせるソースの緻密感や華やかさ、ポプリやお香などの風味が絡み合い、複雑性やおくゆかしさが感じられます。今後の熟成で若々しさにこなれ感が感じられ、魅惑的で上品な様子や複雑性に富んだ味わいが引き出されていくことでしょう。
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