Gérald & Jocelyne Oustric – Le Mazel
●Raoul/2021(ラウル2021年:カリニャン)赤 2025年7月リリース
【2024年3月入荷】
2022年9月に販売いたしましたアイテム(2022年5月瓶詰め)のロット違いとなります。前回のリリースに比べて、愛らしい若々しさを残しつつ、より繊細で複雑性を帯びた味わいとなっております。
全房で10日間マセラシオンカルボニック。ステンレスタンクで11ヶ月間の発酵と熟成。2022年8月瓶詰め。
やや淡いガーネット色。新鮮なフランボワーズやザクロ、小梅、クランベリージュースといった、張りのある酸を感じさせる赤い果実の香りに、グレナデンシロップや赤いベリーソースなどの凝縮感のあるアロマが混ざり合います。さらに赤紫蘇、クローブやナツメグなどのスパイス、木香、ビターカカオのニュアンスが複雑さを与えています。香りとともに、やや喉をかすめるような揮発酸が感じられますが、口当たりは滑らかで、しっとりと口中へと沁み渡ります。明るく透明感のある赤い果実の果汁を想わせる風味が大きく膨らみ、可愛らしい表情を覗かせます。仄かな塩味が果実味や甘みを引き立てながら、腐葉土、ドライフラワーやハーブ、スパイスなどの様々な要素が少しずつ重なり、こなれた印象と奥行きのある味わいが深まります。余韻には果実の充実感と甘み、複雑性が調和した風味が長く続きます。



●Larmande/2017(ラルマンド2017年:シラー)赤 2025年7月リリース
【2022年8月入荷】
全房で10日間マセラシオンカルボニック。ステンレスタンクで17ヶ月間の発酵と熟成。2019年5月瓶詰め。
やや濃い赤色。赤い果実のドライフルーツや小梅、新鮮な苺やフランボワーズが溶け合うような果実香を主体に、レーズンやカシスといった黒系果実のドライフルーツ、赤紫蘇、ドライフラワー、ドライハーブ、腐葉土などの香りが加わります。滑らかなミディアムタッチでしなやかに口中へと広がり、ほどよい甘やかさを伴う充実感のある果実味が膨らみます。次第に、カルダモンやティーツリー、ドライフラワー、赤紫蘇、ビターカカオなどの風味が溶け込み、清涼感やたおやかさ、コクや複雑性が増していきます。喉をわずかに刺激する揮発酸が感じられるものの、果実の甘みやエキスの緻密さ、梅かつおのような旨味が上回り、若々しさと熟成由来の深みを兼ね備えた味わいが、余韻に長く続きます。



2025-06-25 by
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