Michel Guignier

●Mystere de Rosee/2018(ミステール・ド・ロゼ:ガメイ)ロゼ 2021年10月リリース

【2021年8月入荷】

ごく僅かに紫がかった淡い赤色で、ロゼとしてはやや赤みなどの色合いが強く感じられます。さくらんぼやクランベリーのコンポート、ドライ苺などを想わせるやや凝縮した赤い果実の香りに、黒系果実の香りが僅かながら見え隠れし、加えて小さな紫の花や赤紫蘇や小梅の印象も感じられます。香りはやや控えめですがスワリングするとより果実の香りが引き立ちます。ほどよく熟した果実の甘みを想わせ口当たりがよく、伸びやかな酸を伴いながら瑞々しく軽快に流れていきます。口中にはしっかりと赤い果実を主体とした風味が留まり、フルーティーで果実感の多い印象を刻み込みます。酸があることで軽くスッキリとした飲み心地を引き出しつつ、ロゼとしてはやや重心の低い落ち着いた雰囲気を感じさせ、余韻には充実した果実の香りが残る辛口のスタイルです。

●La Bonne Pioche/2018(ラ・ボンヌ・ピヨッシュ:ガメイ)赤 2021年10月リリース

【2021年8月入荷】

鮮やかな中程度の赤色。グレナデンや赤い果実のコンフィチュールなどの充実感を感じさせる赤い果実の香りに、ほど良く酸のある新鮮な赤い果実の瑞々しさや軽やかさが加わるようなイメージを香りからも抱かせます。舌には熟した果実の甘い風味と果実のエキス感が馴染むように広がり、その上を滑らかに通り抜ける伸びやかな酸は、果実の風味を支えながら先へと導き軽快感を感じさせます。やや凝縮した果実味と若々しく溌剌とした果実の印象が溶け合い、加えて角が円くこなれた様子が引き出されてきていることで、素朴で落ち着きのある中にピュアな果実味が調和よく感じられ、体へ沁みこむような負担のない味わいです。
●Au Bon Gres/2015(オー・ボン・グレ:ガメイ)赤 2021年10月リリース
【2021年8月入荷】
ガーネットの色合い。グレナデンなどの赤い果実のリキュールを想わせる充実した香りに、ナツメグやクローブなどのスパイス香、紫の花や土などの香りが加わります。また、仄かにフレッシュハーブなど爽やかな印象も見受けられ、香りからも優美で複雑な様子を抱かせます。赤い果実を優しく搾ったような果汁感を感じさせるタッチと軽やかさで雑味がなく、奥へと進むにつれ徐々に赤紫蘇やスパイス、微細なタンニンなどの要素が重なっていき複雑な風味が増し、更にかつおだしのような旨味が余韻に残り奥行きが感じられます。華やかで上品、緻密でしっかりとした果実のエキスに熟成由来の複雑性が引き出され、魅力が溢れています。この先の熟成により更に繊細で妖艶なワインへと変化していくことと期待が高まります。
●Moncailleux/2017(モンカイユ:ガメイ)赤 2021年10月リリース
【2021年8月入荷】
ラ・プティット・オゼイユの樹齢60年を超える古木の葡萄のみを使用。
やや赤みのあるガーネット色。赤い果実主体に黒系果実の凝縮した果実香、土や花々、ドライフラワーやお香、インク、かつおだしを想わせる香りが感じられ、様々な要素が混ざり合い複雑で穏やかなイメージを抱かせます。舌先にはピュアで可愛らしい印象を残し、香りの印象に比べ、透明感のある赤い果実の果汁感が澄んだ酸を伴いながら大きく広がります。繊細な果実味に腐葉土やドライフラワー、お香などの風味が現れ深みをもたらし、清楚でたおやかな雰囲気が増していきます。徐々に複雑性が重なり、更にかつおだしのような旨味感が溢れ、果実の風味を留めながら幾重にも要素が加わり、熟成由来の複雑な味わいと芯のしっかりとした凛々しさ、艶やかな様子がしっかりと伝わる仕上がりです。
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