Raphael Monier – RataPoil/Avis de Tempete

2017年に霜などの影響でラタ・ポワルの自社畑の収量が激減したことにより、それ以降自社葡萄のラタ・ポワルのワインの醸造だけでなく、他の地域より有機の葡萄を購入し平行して醸造を始めました。アヴィ・ドゥ・トンペットはネゴシアンラベルのワインとなります。

●No.13 Chenin/2021(ヌメロ・トレーズ・シュナン2021年)白 2023年6月リリース

【2022年10月入荷】
やや淡いレモンイエロー。熟した黄プラムやミラベル、黄桃、洋梨など香り高い果実の印象に、柑橘のピール菓子やドライパイナップルなどやや凝縮感のある果実香が加わります。ほどよい甘みが舌先を優しく包み馴染みやすいアタックで、張りのある酸が軽快な様子を感じさせながら伸びやかに口中へと誘い、ドライパイナップルや黄プラムなどの甘酸っぱい芳醇な果実の風味が広がります。仄かにフェンネルや柑橘ピールを想わせる爽やかなほろ苦さ、バニラのようなまろやかな風味がアクセントとなり抑揚を感じさせ、アフターに感じる塩味がフルーティーな味わいに締まった印象を与えています。
●No.12 Grolleau /2021(ヌメロ・ドゥーズ・グロロー2021年)赤 2023年6月リリース
【2022年10月入荷】
ガーネット色。熟したブルーベリーやブラックベリーなど黒系果実の芳醇な様子に、フランボワーズなど張りのある赤い果実や紫の花のような華やかさ、土、竹炭、ドライハーブ、ドライフラワーなど、たおやかな印象が加わります。熟した黒系果実の甘みを伴う瑞々しい果汁のような軽快なタッチで口中へと流れ、膨らむ果実味は華やかさだけでなく土やドライフラワー、軽い薫香など落ち着いた印象や複雑性を感じさせる風味が加わります。アフターには黒葡萄の果皮をかじった時のようなフルーティーなタンニンが僅かに残り、一般的なグロローのライトなイメージに比べて凝縮感のある葡萄であったことを想像させる、ややしっかりとしたエキス感を感じさせる仕上がりです。
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