Laurent Bannwarth
●Cremant d’Alsace Brut Nature Lot3/2019(クレマン・ダルザス・ブリュット・ナチュール・ロット3/2019年:ピノ・ブラン、ピノ・グリ、リースリング、オーセロワ)白泡 2025年6月再リリース
【2025年5月再入荷】
2024年11月リリースいたしましたアイテムの再入荷となります。前回の販売時の味わいや状態などと、ほぼ変わらない印象を受けました。
品種を分けてダイレクトプレスした後、果汁をブレンドしてタンクで12ヶ月間の発酵と熟成。2020年に収穫したオーセロワの果汁を加えて46ヶ月間の瓶内二次発酵と熟成。2024年7月デゴルジュマン。ガス圧4.5
やや濃い黄色。熟したりんごやコンポート、安政柑、柑橘のピール菓子などの豊かな香りに、アカシアの蜂蜜、白い花、火打ち石などのニュアンスが溶け込みます。円みを帯びた優しいアタックで、りんごをかじった時のような溌剌とした酸を伴い、弾むようなガスとともにふっくらとフレッシュ感のある果実味が膨らみます。繊細な泡が馴染むように消え、口中にはフルーティーな風味にシュクレフィレの芳ばしさや蜂蜜の風味がコクや深みを与え、柑橘ピールや内皮のほろ苦さや塩味がメリハリをつけながら留まります。新鮮な果実の風味や芳醇な印象、熟成由来の複雑性や奥行き、乳酸的なまろみが調和する辛口の仕上がりです。



●Edel Lot2/2023(エデル・ロット2/2023年:ピノ・ブラン、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、ピノ・オーセロワ)白 2025年6月リリース
【2025年5月入荷】
ゲヴェルツトラミネールはダイレクトプレス。その他ピノ・ブランとオーセロワを一緒に、リースリングとピノ・グリはそれぞれ全房で24時間マセラシオン。プレスの後、ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。2024年4月にブレンドした後、1ヶ月間の熟成を経て瓶詰め。
仄かにオレンジがかった黄金色。黄桃やプラム、金柑のコンポートやアプリコットのコンフィチュールに、かぐわしい金木犀や沈丁花、黄色のドライフラワー、紅茶飴の香りが加わり、さらに仄かに生姜の香りがアクセントを添えるように感じられます。果肉感のある果実から滴るような、瑞々しくジューシーな果汁感を想わせ、滑らかに喉を通ります。充実感のある果実味と華やかさが調和し、口中を満たすように長く留まります。ビターオレンジや黄柑橘のピールの爽やかなほろ苦さ、ドライアプリコット、ドライフラワー、黄桃の核の芳ばしさ、そして緑茶のような旨みなどが重なり合い、親しみやすい果実味にコクや複雑さを与え、味わいに奥行きと長い余韻をもたらします。



●Riesling nature/2022(リースリング・ナチュール2022年)白 2025年6月リリース
【2025年5月入荷】
ダイレクトプレス。コンクリートタンクで22ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。黄プラムや黄梅、アプリコット、早生みかん、蜂蜜レモン、黄柑橘のマーマレードといった果実に、ヨーグルトを想わせる柔らかな乳酸香、シュクレフィレの芳ばしさ、リースリングらしい軽いペトロール香や火打石のニュアンスが加わります。口当たりは優しく円みがあり、引き締まったリンゴ酸がメリハリをつけながら全体を支えています。緻密で爽快感のある果実の風味には、旨みや乳酸由来のまろやかさが溶け込み、しなやかに広がります。喉をすっと通り抜ける清らかさがありながら、口中には満足感のある果実味が長く留まり、時折感じられる塩味がアクセントを与えます。さらにビターカラメルやナツメグの風味が重なることで、コクと奥行きのある味わいが続きます。


●Pinot Gris nature/2023(ピノ・グリ・ナチュール2023年)白 2025年6月リリース
【2025年5月入荷】
ダイレクトプレス。ステンレスタンクで6ヶ月間の発酵。2024年3月に澱引き後、フードルで5ヶ月間の熟成。
やや淡いレモンイエロー。桃や晩柑、グレープフルーツゼリーを想わせる果実に、シュクレフィレの芳ばしさ、火打石や煙などのニュアンスが加わります。角の取れた円みのある滑らかなテクスチャーで、ほんのりと甘やかな風味が飴のようにゆっくりと溶け出し、沁み渡ります。やや豊満な果実味を張りのある溌剌とした酸が引き締め、柑橘ピールや内皮のほろ苦く爽やかな風味がアクセントを与えながら、口中を満たします。アフターにかけて、スモーキーな印象や芳ばしさが重なり、コクや奥行きが感じられます。


●Pinot Noir nature/2023(ピノ・ノワール・ナチュール2023年)赤 2025年6月リリース
【2025年5月入荷】
全房で10日間マセラシオン。フードルで9ヶ月間の発酵と熟成。
薄濁りの仄かにオレンジがかったガーネット色。ドライ苺やフランボワーズといったドライフルーツを想わせる充実感のある赤い果実に、赤紫蘇、ポプリ、土、フュメ香などが重なり、どこかオーヴェルニュのワインを彷彿とさせる、ややトーンを抑えた印象を受けます。凛としたキレのある酸が輪郭を形作り、全体をしっかりと支えるとともに、飲み心地に軽快感を与えています。しなやかなテクスチャーで広がり、エキスがたっぷりと詰まった緻密な赤い果実に、ほどよく黒系果実の芳醇な風味が調和し、深みが感じられます。さらに、ドライフラワーや土、スモーキーなニュアンスが溶け込み、奥行きのある複雑さが際立ちます。余韻には、梅かつおを想わせる旨み感が残り、上品さと落ち着きを兼ね備えた魅力あふれる仕上がりです。


●Gewurztraminer nature/2023(ゲヴェルツトラミネール・ナチュール2023年)白 2025年7月リリース
【2025年5月入荷】
ダイレクトプレス。コンクリートタンクで6ヶ月間の発酵と熟成。2024年3月に澱引き後、フードルで5ヶ月間の熟成。
やや濃い黄色。桃のコンポートやライチ、柑橘ピール、ヴェルヴェンヌなどの果実に、ジャスミンや沈丁花、紅茶、生姜、軽いフュメ香が調和し、華やかさの中に複雑さを帯びた印象を受けます。滑らかなテクスチャーで、甘さは控えめながら、ほのかに爽やでほろ苦い風味をまとう充実感のある風味が、大きく広がります。さらに、かぐわしい花々や紅茶、ミルクティーのようなまろやかさ、塩味、旨みが溶け込み、奥行きとコク深い味わいを一層引き立てます。親しみやすくフルーティーなアタックから始まり、小気味よい爽やかさとともに、アフターにかけて奥深い余韻と充実感が感じられる仕上がりです。


●Muscat nature/2023(ミュスカ ・ナチュール2023年)白 2025年7月リリース
【2025年5月入荷】
ダイレクトプレス。ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。
青みがかった中程度の黄色。爽やかで華やぎのあるシャインマスカット、ライムや柑橘ピール、みかんの葉、ヴェルヴェンヌなどに、かぐわしい沈丁花やジャスミン、ホワイトムスク、カンパリといったややビターな香りが重なります。伸びやかに口中へと流れ込み、清涼感のある果実味が軽快に広がります。フルーティーな風味に、スパイスやピールのほろ苦さ、塩味が抑揚を与え、全体を引き締めます。ほどよいアロマティックさと爽快感を兼ね備えた辛口の仕上がりです。


●Ambre/2022(アンブル2022年:ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール)ロゼ 2025年7月再リリース
【2025年5月再入荷】
2023年11月に販売いたしましたアイテムの再入荷となります。全体的な印象は大きく変化していないように感じますが、以前に比べて華やかさの中に旨みがしっかりと溶け込み、柑橘の清涼感なども調和した味わいとなっております。
ピノ・グリを6日間、ゲヴェルツトラミネールを7日間マセラシオンした後、それぞれタンクで約6ヶ月間の発酵と熟成。ピノ・ブランはダイレクトプレスして、50年以上の古いフードルで約6ヶ月間の発酵と熟成。最終的にピノ・ブランのフードルにブレンドして、約2ヶ月の熟成後に瓶詰め。
やや淡いサーモンピンクの色合い。スモモや桃、グアバ、ネクタリン、りんご、フランボワーズ、さくらんぼやアプリコットのコンフィチュールなどの芳醇な果実に、かぐわしい小さな赤やピンクの野バラ、ドライローズ、ピンクグレープフルーツのほろ苦く爽やかな香りが加わります。瑞々しく軽快に口中へと流れ込み、果肉感のある甘やかでジューシーな果実味に旨みが絡み合い、愛らしい風味が大きく膨らみます。揮発酸は感じられるものの、豊かな果実の風味や自然な甘み、果実由来の酸などと調和しており、味わいに引き締まった印象を与えています。アフターにかけて、柑橘のほろ苦さやスモーキーな風味が重なり抑揚をつけ、華やかさの中に奥行きと複雑さを兼ね備えた味わいが長く続きます。


●Riesling Bildstoeckle/2019(リースリング・ビルドストックレ2019年)白 2025年7月再リリース
【2025年5月再入荷】
2023年10月に販売いたしましたアイテムの再入荷となります。以前に比べて、果実の緻密さ、複雑性がさらに増して、フルーティーな印象に充実した味わいをお楽しみいただけます。
ダイレクトプレス。ステンレスタンクで34ヶ月間の発酵と熟成。
中程度の黄色。熟した安政柑や早生みかん、黄柑橘のマーマレードやピール菓子、レモンピール、パッションフルーツ、シャインマスカットといった爽やかな果実に、蜂蜜やりんごの蜜、干し草、フレッシュハーブ、火打石や煙のニュアンスが重なり、複雑で緻密な果実の表情が伝わってきます。ピリピリとした微細なガスが舌先を心地よく刺激し、若々しさや遊び心すら感じさせます。リースリングらしい凛とした酸が中心にしっかりとした芯を与え、豊かな果実味を支えながら、突き抜けるような伸びやかさで先へと導きます。パッションフルーツの香り高く甘酸っぱい風味が可愛らしさを想わせ、爽快な柑橘やほろ苦さ、蜂蜜のコク深さなどが一体となり、広域に広がります。口中に留まる風味には、様々な要素が絡み合い、旨みの詰まった奥行きのある味わいで満たされます。キレのある酸とともに、凝縮感や深みを兼ね備えた魅力的な仕上がりです。


2025-07-04 by
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