Athenais de Beru – Chateau de Beru

●Chablis Montserre Sans Soufre/2019(シャブリ・モンセール・サン・スフル2019年:シャルドネ)白 2023年10月リリース

【2022年5月入荷】
これまでのサン・スフルのエチケットはベージュの色合いでしたが、今回通常の白地のエチケットとなっており、バックラベルにサン・スフルと記載されております。標高は410m〜420mと区画の中で一番標高が高く南に向かう斜面に位置しており、区画名は石灰岩の地層であるSerres(セール)に由来しています。土壌は表土の層が薄く表面は白い小石が散りばめられており、地中はキンメリジャンが層になり根が張りにくくミネラル感の強いワインとなります。
やや濃い黄色。新鮮なりんごやコンフィチュール、ドライパイナップル、柑橘ピールなどフレッシュ感や充実感の混ざり合う果実香に、加えてりんごの蜜や蜂蜜の芳醇な印象、火打石、シュクレフィレ(糸飴)のような芳ばしさなどが感じられ複雑な印象を受けます。優しくまろやかなテクスチャーで、突き抜けるような透明感やシャブリらしい冷涼なシャープ感を感じさせながら、エキスの詰まった果実味や蜜などの風味が絡み合い大きく広がります。キレのある引き締まった酸が、ドライパイナップルなどを想わせる芳醇な風味を支えながらメリハリを与え、アフターにかけて乳酸的なまろみが重なっていきじんわりと溢れるように旨みを引き出します。張りのある酸や旨み、豊かな果実味がバランス良く溶け込む上品でリッチな雰囲気を感じられる辛口の仕上がりです。抜栓後崩れることがありませんので、数日かけてゆっくりとお楽しみ頂けます。
●Chablis Cuvee Gel Sans Soufre/2016(シャブリ・キュヴェ・ジェル・サン・スフル2016年:シャルドネ)白 2023年10月リリース
【2019年6月入荷】
2016年は霜(ジェル)の影響でほぼ全滅という状況となり、全ての区画の葡萄を使用してこの1キュヴェのみ醸造しました。
黄金色。蜂蜜、りんごのコンフィチュールや蜜、ナッツ、乳酸的なまろやかさなど上質なシャンパーニュを彷彿とさせる緻密で深みのある香りが伺えます。軽く火を入れたりんごや蜂蜜など芳醇な風味にシャブリらしい引き締まった酸や塩味感じられ、張りのある凛とした印象を与えます。果実の風味は密度のしっかりとしたエキス感が感じられ、生き残った葡萄の力強さがひしひしと伝わってきます。豊かな果実の風味にメープルシロップ、ビターカラメル、ドライハーブのニュアンス、乳酸的な風味が少しづつバランス良く重なっていくように溶け込み、抑揚やコク深さ、旨味が感じられ口中を覆うように膨らみます。シャープな酸が中心となりブレがなく、熟成由来の複雑性や豊満な風味が調和しながら取り囲むように感じられ、たっぷりと旨味のあるリッチな辛口の仕上がりです。
●Chablis clos beru monopole/2018(シャブリ・クロ・ベル・モノポール2018年:シャルドネ)白 2023年10月リリース
【2022年5月入荷】
シャトー・ド・ベルを象徴するトップキュヴェ。標高300mのシャトーと隣接する13世紀の壁に囲まれた南、南西向きの区画。小石を砕くと小さな貝の化石が出てくるようなキンメリジャン土壌でミネラル感と複雑性、力強さを兼ね備えたワインとなります。
黄みがかった麦わら色。りんごやプラム、柑橘などのコンフィチュール、パイナップル、アカシアの蜂蜜、蒸し栗、エルダーフラワーなどの白い花、鉱物的な香りが感じられ、香りからも明るい果実の様子に様々な要素が加わり複雑でコク深いイメージを抱きます。1本芯の通った張りのある凛々しい酸が、エキスの詰まった充実感のある果実や蜜などの風味にメリハリや輪郭を与え、真っ直ぐに先へと導くように流れ、豊かな風味はふっくらと口中を覆うように留まります。透明感があり凛とした佇まいでスッキリとした飲み心地でありながら、樽由来の蒸し栗のようなホクホクとした印象と芳醇な風味が調和良く溶け込み、緻密なエキス感、コク深さや円み、複雑性に富んだリッチな雰囲気が余韻に長く続きます。モンセール同様に抜栓以降、数日経過しても崩れることはなく、時間をかけてお楽しみ頂けます。
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