Simon Busser

●Si Rose/2022(シー・ロゼ2022年:マルベック)ロゼ 2023年8月リリース

【2023年7月入荷】
ダイレクトプレス。6ヶ月間タンクで発酵と熟成。
苺ゼリーのような淡い赤色。グレナデンやクランベリー、フランボワーズを想わせる赤い果実の甘酸っぱい香りに、赤い小さな野バラやローズヒップなど華やいだ香りも加わり香り高く漂います。可愛らしく明るいスタイルであることが香りや色合いからも伺えます。瑞々しく軽快な飲み心地で、溌剌とした透明感のある果実味が流れるように広がります。熟した赤い果実のジューシーで甘やかな風味に、赤すぐりやアセロラなどを想わせる酸が感じられ引き締まった印象を与えており、風味豊かな果実味を引き立てながら伸びやかで冷涼感のある辛口の味わいへと導いています。
●A Bras le Cot/NV19〜21(ア・ブラ・ル・コNV19年〜21年:マルベック)赤 2023年8月リリース
【2023年4月入荷】
2021年のマルベック80%に、2019年、2020年それぞれ樽熟成していたマルベック各10%をブレンド。
やや紫がかった中程度の赤色。収穫したばかりの熟したブルーベリーやブラックベリーなど、小さな黒系果実が沢山籠に入っているようなイメージを抱くかぐわしさ、加えて赤系果実や紫の花、赤紫蘇、フレッシュハーブなどの香りが伺え、清涼感や華やかな様子が伝わってきます。優しく搾った果汁のような瑞々しさを感じさせる雑味のない清らかな飲み心地で、ジューシーな黒系果実を主体とした香り豊かな風味に、張りのある酸をもつ新鮮な赤系果実や赤紫蘇、紫の花などの風味が絶妙に溶け込み、小気味良い酸と共に喉へと流れるように沁み込みます。口中に広がるエキスの詰まった新鮮な果実の風味に、レーズンなどドライフルーツ、カルダモンや胡椒などスパイスのニュアンス、ピンクグレープフルーツの爽やかなほろ苦さがアクセントとなり抑揚を感じさせます。溌剌感のある緻密な果実味と華やかさ、伸びやかな酸が一体となった仕上がりです。
●Chaos/2021(カオ2021年:マルベック90%、メルロー10%)赤 2023年8月リリース
【2023年7月入荷】
*メインラベルにL22と記載がありますが、ヴィンテージ表記ではございません。2021年のワインとなりますので、お客様ご自身で2021年を把握できるように記載などのご調整をお願い致します。
2021年は霜の影響でピュール・コ、オリジネル、ヴィエイユ・ヴィーニュの区画の葡萄の収穫量が激減したため、それらの区画の葡萄を使用して醸造。全房で10日間のマセラシオン。18ヶ月フードルで発酵と熟成。
やや紫がかった中程度の赤色。熟したブルーベリーやカシス、レーズンを想わせる果実香に、すみれの花、カルダモンや白胡椒、日向夏、紅茶などの香りが混ざり合い、香りからも冷涼感が感じられます。しっかりとした色合いですが、瑞々しささえ感じさせる雑味のない清らかなミディアムタッチで、小気味良いシャープな酸を伴い、黒系果実の若々しいニュアンスにアールグレイのような清涼感のある高貴な茶葉の香り、カルダモンなどのスパイスの風味が絡み合い、華やかに口中へと膨らみます。タンニンは微細で液中に溶け込みしなやかで、アフターに僅かな塩味が感じられキレの良さや締まりを感じさせます。馴染みやすい若々しい果実感にエレガントな印象が感じられるミディアムスタイルです。
●Originel/2020(オリジネル2020年:マルベック80%、メルロー20%)赤 2023年8月リリース
【2023年4月入荷】
開放タンクで1ヶ月間のマセラシオン。その後24ヶ月間フードルで発酵と熟成。
紫がかった深い赤色。レーズンやカレンズ、カシスなど小さな黒系果実のドライフルーツを主体に、コク深さを感じさせるプルーン、小気味良い酸をもつフランボワーズなどのドライフルーツの香りが混ざり合い、引き込まれるような芳醇な香りが漂います。香りや色合いからも緻密な果実の印象を抱きますが、口に含むとエキスの詰まったイメージはそのままに、繊細でしなやかに流れ込み滑らかな飲み心地に驚きさえ覚えます。全体に輪郭やメリハリを与えるような酸が軽快感を引きたてながら、口中に膨らむ果実の風味はで徐々に大きく深まりをみせます。アフターにかけて葡萄の果皮をかじった時のような微細なタンニン、レーズンなど充実感のある風味が残り奥行きを感じさせます。パワフルな印象は微塵も感じられず、エキスや風味の緻密さだけでなく、若々しい可憐な果実の中にこなれた様子、上品で凛とした印象が感じられるミディアムスタイルです。
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